アイラモルト入門編『カリラ』
こんにちは!モツです!
今日はアイラモルト『カリラ』を紹介したいと思います。
カリラは、イギリスの最北端に位置する、スコットランド西部のアイラ島にある蒸留所で造られたウイスキーのブランドです。カリラを蒸留しているカリラ蒸留所はアイラ島内でも、大手の蒸留所です。
2000年前後からの世界的なシングルモルトのブームによってカリラは注目されることになりました。たくさんあるアイラ島発のシングルモルトの中でも、カリラは特にファンが多い銘柄の1つになっています。
カリラとは?
アイラモルトらしいスモーキーフレーバーとフルーティーさのバランスの良さが特徴です。
また、飲み口はふわっと軽めで、個性派揃いのアイラモルトの中では比較的飲みやすいとされています。
シングルモルトとしてだけではなく、ジョニーウォーカーのキーモルトとしても知られている銘柄です。
カリラの製法
カリラで作られるウイスキーには、ポートエレンで収穫した麦芽を使用しています。
蒸留所の近くにあるロッホ・ナム・バン湖から浸み出した湧水を使い、ピートの地層で濾過された湧水のため水自体にピート感を含んでいるのが特徴です。
冷却水に海水を利用しており、ウイスキーの蒸留所で海水を使っているのは世界中でもカリラのみといわれています。ほかの蒸留所とは異なるこだわりが、カリラにしか出せない味わいを生み出しています。
カリラの歴史
カリラは、ゲール語で「アイラ海峡」を意味します。
「Caol」が海峡、「Ila」がアイラ島で、アイラ島とジュラ島の間にある海峡のことです。
この奥まった入り江に、カリラ蒸留所は建っています。
カリラ蒸溜所はヘクター・ヘンダーソンによって1846年設立されました。
何度か買収、閉鎖、再稼働を繰り返した後、1970年代に老朽化した蒸留所の改装工事を行います。ポットスチルが6基に増設され、アイラ島で最大規模を誇る蒸留所に生まれ変わりました。
1997年にギネス社とグランド・メトロポリタン社が合併してディアジオ社が誕生して傘下に入り、現在に至っています。2002年にカリラから12年、18年、カスク・ストレングスが販売されたことで世界中に知られるようになり、話題を呼んで一気にファンを増やしました。
カリラのおすすめの種類7選
カリラ 12年
魅力は何と言っても、バランスの良さです。
アイラモルト特有のスモーク感・ピート香・ヨード臭が効いていますが「強烈」と言うほどではなく、ふわっと香る程度で奥からフルーティーさがやって来ます。
ほんのりと塩気もあります。
味わいは胡椒のようなスパイシーさが際立っていますが、甘みも感じられ、すっきりと軽やかな飲み口です。
特徴としては、スモーキーな香りがありながら飲み心地はまろやかです。癖が強いわけではないので、アイラモルト初心者にもおすすめの一本です。少し贅沢な晩酌で飲みましょう。ラベルはシンプルなデザインです。
カリラ 15年
リフィルのアメリカンオーク樽と、ヨーロピアンオークバット樽で熟成させた原酒をかけ合わせて作られたボトルです。青りんごの爽やかさとトフィーの香りのあと、苺やキャラメルのような甘いアロマがやさしく香ります。
フィニッシュでメンソールやミントのような爽やかさを感じるのが特徴になっています。
ストレートで飲むとシャープでパワフルな味わいが印象的で、水割りにするとなめらかな口当たりを楽しめます。
カリラ 18年
カリラ18年は、かつては定番商品として販売されていたものの、現在は年に1度、数量限定でリリースされるのみの希少なボトルです。
12年と比べると、ピート香が控えめになっており、フルーティーさと甘みがより引き立っており、味わいもよりまろやかです。
トフィー・バタースコッチ・ドライフルーツを思わせるやや強い甘みに、ほんのりスパイシーさが漂います。
フィニッシュは甘くスモーキーで、バニラの印象が強いです。
オークのスモーキーな余韻が長く続き、深い味わいを楽しめる1本です。
カリラ 25年
カリラ25年は、2010年に限定リリースされたボトルです。
25年熟成の希少な原酒を使用しています。
香りは実にフルーティーで、アイラらしいピート香やスモーク感はあまり感じられません。
口に含むと上品な味わいで、ほどよい果実感にビターテイストが重なり、ほんのりと潮っぽさが追いかけてきます。
全体的に、スタンダードな12年に甘みとコクが加わったような印象です。
また、長期熟成モノのシングルモルトでありながら比較的リーズナブルな価格で入手できるので、コストパフォーマンスの良い1本としても知られています。
カリラ モッホ
カリラならではのピート香とスモーキーさは残しながら、ライトで軽い飲み口で初心者におすすめの1本。モッホはゲール語で夜明けという意味です。
レモンのような爽やかなアロマと、ほどよい酸味と果実のフルーティーな味わいを楽しめます。全体的に軽めな印象で、水割りやハイボールにするとさっぱりとした仕上がりになっています。
豊かな香りを楽しみながら軽く飲める味わいで、コストパフォーマンスが高いのも魅力です。
カリラ ディスティラーズ エディション
カリラ ディスティラーズエディションは、ディアジオ社のディスティラーズエディションとしてリリースされているボトルです。
通常のバーボン樽で熟成させた後、モスカテルシェリー樽でカスクフィニッシュされています。
スタンダードな12年のスパイシーさが大人しくなっており、穏やかで優しい印象です。
また、上品なスモーキーフレーバーと、カリラの塩気にシェリーの甘みが加わった絶妙な味わいが特徴です。
カリラ 17年 アンピーティッド
ピート処理をしていない原酒をバーボン樽で17年熟成し、カスク・ストレングスでボトリングした限定品です。
オールスパイスやアニスなどの少しぴりっと感じるスパイシーさが特徴で、スモーキーさが少なく凝縮された旨味を際立たせた仕上がりです。
フルーティーでフローラルなアロマが香り、やわらかな口当たりでりんごのような爽やかな酸味を感じます。トフィーやブラウンシュガーのような甘さがほどよい余韻を残し、しっかりとした味わいを楽しめる1本です。
カリラのおすすめの飲み方
カリラのおすすめの飲み方はストレートです。
貴重なアイラ島のシングルモルトですので、独特のスモーク感やピート香をストレートで存分にお楽しみ下さい。
また、加水することにより、スパイシーさが抑えられてフルーティーな甘みが際立つので、水割りやトワイスアップでストレートと飲み比べてみても面白いです。
まとめ
今日は『カリラ』を紹介させていただきました。
カリラというウイスキーについて詳しくなれたのではないでしょうか?
個性的ではありますが、軽やかな飲み口のカリラはアイラ入門に最適です。
いつもと違う、通好みなウイスキーでまったり家飲みをしてみたくなったら、ぜひカリラを手に取ってみて下さい!
ありがとうございました!
では!また!
【読書・書評】才能の正体
こんにちは!モツです!
ビリギャルを覚えていますか?
簡単に言うと、ギャルが慶応に合格する話です。
有村架純さんが映画主演で話題にもなりましたね。
映画や本で出てきた塾の先生、坪田先生を覚えていますか?
今日はその坪田先生が書いた本を紹介したいと思います。
『才能の正体』です。
これを読めば才能とは何なのかわかるのではないかと思います。
あの話は奇跡ではなく、努力という才能を生かした結果なのではないかと、思うのではないでしょうか?
私は才能は生まれ付いた能力なのではなく、自分の努力次第で磨くことができると信じています。
堀江貴文さんは
「才能そのものが、正しい努力によって生まれる」ということに、多くの人は気づいていない
「これを読めば、『ビリギャル』の奇跡は、誰にでも起こせる!
と仰っています。
今日はそんな本を紹介していきたいと思います!
では!始めていきましょう!
概要
内容について
才能の“芽”は、必ずあなたの中にある!受験から人材育成まで数多の奇跡を生んだ『ビルギャル』著者による、劇的能力向上&組織変革のメソッド。
目次
第1章 「才能」とは何か?(「才能」という言葉の意味を、分析してみた;大きな勘違いによって、僕は「才能」の本質を知りたくなった ほか)
第2章 「能力」を「才能」へ(「できる人」「頭のいい人」の言葉を聞いてはいけない;行動を完コピせよ!―そのときに「メモ」ではなく「動画」を使う ほか)
第3章 「才能」のマネジメント(「解答のない社会」で才能を伸ばすには;36歳、元警視庁のスナイパーが僕の右腕になるまで ほか)
第4章 「才能」と「成功者」、「才能」と「天才」(目下の人に上座を勧める;「北風と太陽」の“太陽”になれたら、人は心を開いてくれる ほか)
著者について
坪田信貴[ツボタノブタカ]
坪田塾塾長。一方で、起業家としての顔も持つ。人材育成、チームビルディングの能力を多くの企業から求められ、マネージャー研修、新人研修を行うほか、現在は吉本興業の社外取締役も務めるなど、活躍の場は枠にとらわれない。テレビ、ラジオ、講演会でも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
どこがおすすめか?
才能は結果
著者は「才能は結果」でしかありませんと述べています。誰でも、何かを始めて、それを継続していければ、やった分だけ成長して、経験した分だけ経験値は増え、必ず伸びていきます。そして、能力が伸びれば、その「ある部分」が極立ってきて、「才能」になっていくのです。
ただし、間違ったやり方で努力して多くの人が挫折します。必要なのは、その人に合った「動機」と「正しいやり方」を選ぶことであり、その上で、「努力」を積み重ねることです。
本当に成功する人は、「観察・洞察・想像」の上、ちゃんと「思考」しています。ちゃんと考えていないと、「能力」は「才能」にはなりません。
動機づけには「認知・情動・欲求」
認知
最初に大事なのは「認知」。高いハードルもそれを分解し、小さな目標にするとクリアできるかなと思えますよね?このように認知の仕方を変えることが大事です。
もう一つ、認知の仕方で重要なのは、「why型(なぜ)ではなく、how型(どうしたら楽しくできるか)」です。
情動
情動:簡単に言えば「テンション」。テンションが上がらないと、何事も続かない
欲求
欲求:本当に自分がそれをやりたいと思うかどうかです。
後悔しないために今すぐ「やる」
人は何歳になっても後悔する生き物です。そのため、7割の人は不平不満・後悔を残しながら死んできます。
では、後悔しないためにはどうしたらいいのか?
それには、「今すぐ」⇒「後悔をしないための選択肢を選び」⇒「やる」 こと。「やらなかった」という後悔を、なくしていくしかありません。
できない理由を探し、「○歳だから、もう遅い」という思考癖がある人は、延々と後悔の続く、文句の多い人生になってしまいます。特にできない理由をだれかのせいにした瞬間に才能の芽はたちまち枯れ果ててしまいます。
才能は、自分の中にしかありません。
「できる人」の行動を徹底的に「行動の完コピ」するのが大事です。これが、これが「能力を磨くための基礎」です。これを徹底的にやっていると、必然的にオリジナリティが出てきます。
相手の思考や行動を見抜け!
普通の人にとって本当に才能が必要になるのは、社会人になってからです。理由は、「結果」を出さなければならないからです。
では、結果を出すためにはどうしたらいいのでしょうか?
社会で結果を出すには、相手や市場のニーズを察すること、つまり、相手が何を求めているかを察することです。
そのために必要となるのが「観察・洞察・想像」です。相手の思考や行動を見抜けるようになる人になることが「才能のある人」に直結します。
まとめと感想
今回は、「才能の正体」を紹介させていただきました。
本書には、子供を育てる際にやってしまいがちな「間違った子育て(指導)」、指導をする際の信頼の築き方などについても解説がされているので、親御さん、さらには、会社で指導する立場にある人にも非常に役立ちます。
たいていの不可能というのは、「私にはできない」「私には無理だ」という思い込みによるものです。
人生に後悔しないためにも、自分が進むべき道を見つけ、How型で楽しんで努力を続けましょう!
センスに関する記事は以前書いたので、貼っておきますね。
是非読んでみてください!
ありがとうございました!
では!また!
アイラモルトの女王『ボウモア』
こんにちは!モツです!
王ときたら次は、、、
女王ですね!(笑)
今日はアイラの女王『ボウモア』について紹介したいと思います。
私もこないだ祖父と美味しく飲みました!
スコットランドの「アイラ島」にある蒸留所で製造されるアイラウイスキーです。なかでも有名なのが、豊かで独特の味わいや香りが楽しめるシングルモルトの「ボウモア」です。
今回は、アイラウイスキーの特徴であるピートのスモーキーな香りや、ほのかな甘さの奥深い味わいが存分に堪能できる人気銘柄、ボウモアの魅力や種類について解説していきます。これからボウモアを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ボウモアとは?
アイラ島にある最古の蒸留所である「ボウモア蒸留所」で造られた、シングルモルトのスコッチウイスキーがボウモアです。
アイラ島は、スコットランドの西側にある島で、大きさは淡路島よりも少し大きい程度です。人口は3400人ほどですが、島の基幹産業がモルトウイスキーの蒸留という、ウイスキーの島です。
ウイスキー好きならば必ず一度は口にしたことがあるであろう著名なモルトウイスキーの蒸留所が8つもひしめいているため、島自体が「ウイスキーの聖地」と呼ばれています。
その8つの蒸留所のうちの1つがボウモア蒸留所です。
ピートがしっかり効いていて、スモーキーながら海を思わせる潮の風味が感じられるのが特徴です。さらに蜜のような甘味も伴います。
また、アイラウイスキーのファンからは「アイラの女王」とも称されるほどの人気を有しているのもポイントです。ストレートやロック、ハイボールなどでその味わいと香りが満喫できます。本格的で上質なアイラウイスキーを楽しみたい方におすすめです。
ボウモアの製法
古くからウイスキー作りが盛んなスコットランドですが、時代の流れとともに、多くの蒸留所が製法を変えています。
しかし、ボウモア蒸留所では昔ながらの伝統的製法を守り続けています。
ボウモアならではの伝統的製法としてよく取り上げられるのが「フロアモルティング」です。
これは製麦という工程で、大麦の発芽を促すための作業なのですが、手間もコストもかかるため、今では多くの蒸留所が製麦会社に委託しています。
そんな中、昔ながらの自家製麦を続けているのがボウモアです。
フロアモルティングは床一面に大麦を広げます。
これは空気によく触れさせるためです。
そしてモルトマンが24時間体制で、床に撒かれた大麦を撹拌したりして管理します。
これが非常に根気のいる作業、かつ熟練した技術が必要なので、決して効率的な方法とは言えません。
それでもボウモア蒸留所でフロアモルティングが続けられている理由は、伝統的でオリジナルな自家製麦にこだわるからこそです。
「効率よりも伝統を守る」「製麦にまで手作りのこだわりを」というボウモアの信念と自信が、気品漂う独自のボウモアらしさを生み出しています。
ボウモアの歴史
ボウモア蒸溜所が創業したのは1779年です。
しかし経営運に恵まれず度重なる所有者の入れ替わりがありました。
1837年 Wm & Jas Mutterが蒸溜所を買収
1892年 英国の実業家に買収。ボウモア・ディスティラリー・カンパニーへと改称
1925年 J. B. Sheriff & Company
1929年 DCL(Distillers Company Ltd. / 現在のディアジオ社)
1950年 William Grigor & Sons
1963年 スタンレー・P・モリソン(Stanley P. Morrison)
数々のオーナーを経て落ち着いたのがなんと創業から200年近く経った1989年のこと。
日本の酒類メーカーサントリー(現:サントリーホールディングス)が30%の資本を買い取り、1994年に完全にオーナーとなりました。
ちなみにサントリーの参入前は、経営が悪化し過ぎており蒸溜所はあるもののしっかりと稼働できずにいて、熟成用の樽も古いものを再利用していました。
この悪化した状況に資本参入したサントリーが経営の建て直しを実施し、現在の行き届いた設備に改善しました。
2014年にサントリーホールディングスがビーム社を買収したことにより、ビーム社は社名を「ビーム サントリー」と改称しました。
現在はサントリーホールディングスが子会社のビーム サントリーを介してボウモア蒸溜所のオーナーとなっています。
ボウモアのおすすめの種類6選
ボウモア(BOWMORE) 12年
特徴的なのは、強く感じることのできるスモーク香とピート香です。
そこに樽由来のフルーティーさが非常にバランスよくプラスされています。味わいは蜜のように甘く、余韻はビターチョコレートに似ています。
独特の個性を持っていますが、「優しい・なめらか」という一面もあるので、ラフロイグやアードベッグといったクセの強いアイラモルトに比べると飲みやすいです。
初心者の方は是非これから始めてほしいです。
ボウモア(BOWMORE) 18年
シェリー樽熟成による、しなやかでスイートな味わいが心ゆくまで堪能できる銘柄です。ボウモア特有の潮の香りも楽しめ、スモーキーな風味も心地よく感じられます。
さらに、クリーミーな香りや、フルーティーな味わいのバランスもよく、フィニッシュまでじっくりと楽しめるのも特徴。ドライフルーツやビターチョコレートなどとのペアリングがおすすめです。
ボウモア(BOWMORE) スモールバッチ
シリーズの中でもノンヴィンテージな銘柄です。
ファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽で少量熟成させた原酒を使っているため、バーボン樽の影響を大きく受けています。
口当たりはまろやかですが、キレやスパイシーさが際立っているのはバーボン樽由来のものです。香りにもバーボンらしいバニラ感があり、潮の香りも漂います。
味わいは甘くスパイシーで、シトラスやシナモンを思わせる甘みです。
この特徴的なキレのあるスパイシーさは、ハイボールとの相性がぴったりとされています。
ボウモア(BOWMORE) ゴールド・リーフ
金箔のような輝くゴールドの色合いが特徴のボウモアです。バーボン樽の熟成による、バニラとココナッツミルクなどのトロピカルな香りや、芳ばしさや柑橘系の香りも感じられます。
また、強く効いたピートのスモークさと、パインやキウイなどのフルーティーな甘さと酸味が絶妙にマッチしているのが特徴です。
そこに、ハチミツのような濃厚な甘さも伴います。余韻もライトなフィニッシュですが、スパイシーさとシトラス系の爽やかさが残るのが魅力の銘柄です。
ボウモア(BOWMORE) ブラックロック
2014年春頃にゴールドリーフ、ホワイトサンズとともに免罪市場限定で同時発売しました。
ファーストフィルのスパニッシュオークのシェリー樽で熟成された原酒を使用している重厚感のあるウイスキーになっています。
香りはかなりレーズンやシェリーが強いです。その後にフルーティーなピート香、貝類の磯っぽさを感じることができます。
口当たりはじっとりとしており、アルコール度数の低さからか刺激は少ないと思います。
味わいはドライフルーツ、みたらし餡。続いてケミカルな甘さとオレンジピールとシェリーの渋み。
カスクストレングスが好きな方には少々水っぽいと思われるかもしれませんが、旨味は十分です。コスパに優れたウイスキーです。
ボウモアのおすすめの飲み方
スコッチウイスキーの基本にはなりますが、ボウモアもロックかストレートがオススメです。
ピート香やその複雑な味を楽しめるためです。
ただ、ボウモアはアイラウイスキーの中でも甘い香りが強い方なので、水割りも美味しいです。水を加えることで甘みが引き立ちとてもいい香りを出します。
アイラウイスキーの新しい一面が体験できるかもしれませんので、是非オススメです。
まとめ
今日はアイラの女王『ボウモア』を紹介させていただきました。
ボウモアというウイスキーについて詳しくなれたのではないでしょうか?
確かにアイラモルトは初心者向けとは言いがたいですが、初心者を卒業してピート系デビューをしてみたいなら、アイラの中でも比較的優しいボウモアがオススメです。
風格のある味わいが、新しいウイスキー体験をさせてくれます。
アイラの次もアイラを試してほしいです。
ありがとうございました!
では!また!
スタバってなんであんなにすごいの?
こんにちは!モツです!
スタバって知ってますよね?
私もよく利用しています。よく考えるとスタバのCMって見たことなくないですか?
クーポンもほとんど見たことないですよね。
でもみんなが使っていますよね。
今日はそんなスタバがなぜすごいのか紹介したいと思います。
この本です!
この本を読めばスタバが何でこんなにすごいのかわかると思います。
スタバのマーケティングの戦略について知ることができます。
おすすめの一冊です。
では!始めていきましょう!
概要
内容について
お客様本位、品質本位、従業員本位。
この一冊に、スターバックスのエッセンスが詰まっています。
――元スターバックスコーヒージャパンCEO 岩田松雄氏推薦!
日本だけでも1000店舗突破、2014年春には約800人の契約社員を正社員化するなど、競争の激しい飲食サービス業界のなかでも常に時代を先取りして話題を集め、高いブランドを保ち続けているスターバックス。本書は、スターバックス本社の元マーケティング担当である著者が、社内で文書化されずに、社員の間で暗黙の知見として言い伝えられてきた46のルールを紹介していく。
・なぜ、スターバックスは成功したのか?
・理念をどうやって末端の店舗まで行き渡らせたのか?
・長く人を惹きつけるブランドは、どのようにつくられたのか?
・熱意ある従業員は、どのようにして育成されたのか?
本書を読めば、その秘密の一端に触れることができるでしょう。
※本書は、2007年に刊行され好評を博した『スターバックスに学べ!』を改題、再編集した増補改訂版です。
目次(「BOOK」データベースより)
マーケティングはすべての社員の仕事の一部である。
「どこにでもあるもの」を「他にはないもの」に変えよ。 ほか)
第2章 スターバックスのサービスに学ぶ(注目に値することが注目される。
ニーズではなく、ウォンツを満たせ。
お客様にはきっぱり「イエス」と言おう。 ほか)
第3章 スターバックスの人材育成に学ぶ(会社の「伝道者」を育てよ。
従業員エクスペリエンスが社員にも会社にも成長をもたらす。
従業員の声をきき、ミッションを活きたものにせよ。 ほか)
著者について
[著]
ジョン・ムーア
John Moore
スターバックスで8年間、マーケティングプログラムの作成と実行に携わる。その後、大手スーパーマーケットのホールフーズマーケットのマーケティングを経て、現在はコンサルタント会社を主宰。
小さい会社の心意気と活動をもって、より大きな成長を遂げてもらうべく企業のサポートを行っている。企業や大学などでの講演多数。人気マーケティングブログ「Brand Autopsy」も運営している。
[訳]
花塚恵
Megumi Hanatsuka
翻訳家。福井県生まれ。英国サリー大学卒業後、英語教室講師、企業内翻訳者を経て現職。訳書に『最強マフィアの仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』(東洋経済新報社)、『なぜビジョナリーには未来が見えるのか?』(集英社)、『「習慣で買う」のつくり方』(海と月社)、『人生は「幸せ計画」でうまくいく! 』(サンマーク出版)などがある。 --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
どこがおすすめか?
要点
- スターバックスは従来のマスマーケティングでなく、お客様一人ひとりと心の通った関係を築くことに焦点をあてた。そして世界中の人々のコーヒーに対する考え方を変えるという目標を達成した。
- スターバックスは、ブランドをつくろうとしたことはない。ただお客様に美味しいコーヒーの楽しみ方を伝えること、くつろげる空間をつくることに情熱を注いだ。そうやってビジネスに忠実に取り組んだ結果、強力なブランドが築かれた。
- 常に人ありき。スターバックスは人を相手にしたビジネスとしてコーヒーを提供しており、コーヒービジネスを通して人に奉仕する会社ではない。
ポイント
①店舗での体験
スターバックスのマグカップやソファー、居心地のよい空間は私にとっては、脳を切り替えるスペースになっています。
スターバックスの多くの店舗では電源やWi-Fiなど書く環境が完備されています。
毎日のブログ更新やメールのチェックはスタバでというのが、私の中では当たり前の選択になっています。
スタバに集う仲間の視線が私の書くモチベーションになっているのでどんどんアウトプットができるのです。
人との待ち合わせやミーティングでもスタバを選びますから
私はいつのまにかスタバの伝道師(エバンジェリスト)になっているのです。
一円のお金も貰っていないのにも関わらず日本に彼らが進出して以来、スタバの良さをPRし続けているのです。
私のようなファンが世界中に数多くいることがスタバの強みなんです。
②お客様との関わり
テレビCMよりも顧客との関わりの方が遥かに重要であるとスターバックスは私たちに教えてくれています。
よい体験をすれば、InstagramやFacebookで写真をアップして彼らのプロモーションを手伝うファンが世界中に多く存在しています。
テイスティングやサンプリングは既存顧客を結びつけソーシャルメディアの拡散で新たなユーザーを獲得したり再来店のキッカケを既存ユーザーに与えているんです。
これほど強いコミュニケーションはありませんね。
他にも、スタバの店員は常に顧客視点ですよね。困っていたりすることがあると、助けてくださいます。そういったこともまたユーザーを獲得する一つの要因になっていると思います。
③地域との関わり
スターバックスは顧客を巻込むことにも長けています。
コーヒーをスターバックスで学ぶことで、バリスタとの交流も進みますし、その体験によって、スターバックスが自分ゴト化されて、多くの人たちがスタバのファンになっていくのです。
当然、それらの体験はブログやソーシャルメディアでシェアされるはずですからどんどんファンが増加していく、プラスのスパイラル効果かあります。
まとめと感想
今日はなぜスタバが凄いのかについて紹介させていただきました。
お客様、店舗、地域どの要素も大事にしているからこそ唯一無二のブランドを持ち、強くいられる理由を作っているのではないかと思います。
スターバックスのマーケティングでは、何が重要であるのかを体現しているからこそ、世界中でユーザーを獲得し続けています。
この本を読んでからますますスタバのことが好きになりました。
是非読んでみて下さい!
ありがとうございました!
では!また!
シングルモルトの原点―グレンリベット―
こんにちは!モツです!
今日は代表的なシングルモルトを紹介したいと思います!
それは『グレンリベット』です。
シングルモルトウイスキーの原点ともいわれている「ザ・グレンリベット」 。スコットランドにあるウイスキー蒸留所で、世界中で売れているシングルモルトとして知られています。
「すべてのシングルモルトはここから始まった」という謳い文句も頷ける伝統のある銘柄です。ザ・グレンリベットを飲んでみようという方は、ぜひ今回ご紹介する銘柄を参考にしてじっくりと味わってみてください。
グレンリベットとは?
グレンリベットは、ゲール語で「静かな谷」という意味を持ち、グレンフィディックに次いで世界で二番目に売れているシングルモルトです。
ザ・グレンリベットはウイスキー愛好家から初心者まで、幅広い層に人気のあるウイスキーです。なめらかな口当たりにほんのりとしたやさしい甘みを感じるのが特徴で、全体的にバランスが取れた味わいから、シングルモルトウィスキーの入門編とも言われ、初心者にも飲みやすいと高い評価を得ています。
果実やフローラルな華やかさのあるアロマを楽しめるうえ、クセのない味わいなのでストレートで飲むのがおすすめ。ウイスキーが苦手な方にも受け入れやすい香味をもつ、まさにスコッチウイスキーを代表する銘柄です。
グレンリベットの製造場所・製法
「グレンリベット」はアイルランドやスコットランドで話されるゲール語で、「静かな谷」や「リベット谷」という意味です。その名の通りグレンリベット蒸留所は、スコットランドのスペイサイド地方にあるリベット川の谷に位置しています。
リベット川の渓谷はミネラル分に富む良質な地下水が豊富で、気温と湿度が1年を通じて一定に保たれることからウイスキー造りに最適な場所として有名です。
ウィスキーの風味をエレガントにするため、ザ・グレンリベットで使用するモルト(大麦麦芽)には、 ピートの香りをつけていません。 また、製造方法も蒸留所の伝統を守った方法です。
たとえば、ウォッシュバック(発酵槽)はオレゴン産の松の木で作られたものを現在も使用しています。 また、ポット・スチルの大きさと形は、150年以上前から変わっていません。
このように、伝統を守りながら、その高い品質を現代まで守り続けていることがわかります。
グレンリベットの歴史
1820年代までにスコットランドで消費されていたたウィスキーの半分以上が密造酒であったという説があります。
そんな中、ジョージ・スミスの「ザ・グリンリベット」蒸留所が初の英国政府公認の蒸留所になりました。 ジョージ・スミスのウィスキーの評判は徐々に広まり、19世紀半ばにはその名声は確固たるものになりました。
他のウィスキー業者が「グレンリベット」を名乗るようになったのを受けてスミス家が訴訟を起こした結果、単独で「グレンリベット」を名乗って良いことになったのは、他と区別することを許された「ザ・グレンリベット」のみとなったのです。
グレンリベットのおすすめの種類6選
ザ・グレンリベット 12年
繊細で複雑な味わいが特徴のザ・グレンリベットのスタンダードボトルで、ウイスキー初心者にもおすすめの1本です。
セカンドフィル以降のアメリカンオーク樽とバーボン樽で、最低12年以上熟成させた原酒をブレンドしています。レモンやオレンジなどの柑橘類系の爽やかなアロマが香り、青りんごの爽やかさやはちみつのようなやさしい甘みが余韻として残ります。
グレンリベット蒸留所のポットスチルの高さと幅がその味わい深さを可能にしています。すべてのシングルモルトの原点とも言われており、完璧なバランスを持っています。
芳醇な香りと、気品を感じるエレガントな口当たりを楽しめるのが魅力です。ウイスキー好きの方はストレートで、初心者の方は水割りやハイボールで飲むのがおすすめです。
ザ・グレンリベット 15年
数々の国際コンクールで表彰される人気のザ・グレンリヴェット15年。
アメリカンオークのバーボン樽とヨーロピアンオークのシェリー樽という2種類の樽で、最低15年以上熟成させた原酒をブレンドし、フレンチオークの新樽に入れて熟成させた銘柄です。コニャックの熟成に使用されるフレンチオークの樽を使用し、新しい味わいを生み出しました。
柑橘系の強く甘い香りに、フルーティな風味とスパイシーな味わいが見事に調和した長い余韻のクリーミーさを味わえます。なめらかな口当たりに、リッチな味わいを楽しめる1本に仕上がっています。
ザ・グレンリベット 18年
ベルベットのような滑らかさと、はちみつを想わせる風味豊かな深みを味わえる、ザ・グレンリベット18年です。
ファーストフィルのアメリカンオーク樽とバーボン樽、セカンドフィルのアメリカンオーク樽とバーボン樽、ヨーロピアンオークのシェリー樽という3種類の樽を使用しています。最低18年以上熟成させた原酒をブレンドしており、マンダリンオレンジのようなフレッシュなアロマが香ります。ひと口飲むとりんごのような爽やかさと酸味、蜜のような甘みを感じられるのが特徴です。
3種類の樽から来るそれぞれの味わいが見事に重なり合い、奥行きのある味わいを出しています。味わい軽いオーク香をベースに、ファッジやスパイス、オレンジの風味の絶妙なバランスを楽しめるので、まずはストレートでじっくりと味わいたい1本です。
ザ・グレンリベット 25年
極上のウイスキーを味わいたい方におすすめのボトルです。ヨーロピアンオークのオロロソシェリー樽で、最低25年以上熟成させた原酒で造られています。シルキーでエレガントな口当たりが素晴らしく、レーズンやチョコレートのような濃厚で上品な甘さが特徴です。
ナッツやシナモンなどのスパイス感をほのかに感じ、長期熟成によるウッディな余韻に長く浸れる1本。リッチでバランスの取れた味わいで、贅沢なひとときを楽しめます。
自分へのご褒美や特別な人へのプレゼントに選んでみてはいかがでしょうか。木箱入りなので、高級感を楽しめますよ!
ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ
ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ シングルモルト グラス2個付き [ ウイスキー スコットランド 700ml ] [ギフトBox入り]
- 発売日: 2018/11/24
- メディア: 食品&飲料
コストパフォーマンスの高いザ・グレンリベットを飲みたい方におすすめのボトルです。熟成年数にこだわらずブレンドしているため年数の表記がありませんが、スムースな口当たりでウイスキー初心者向けに仕上がっています。
ひと口飲むとシトラスやオレンジの爽やかなアロマとバニラの甘みが広がり、厚みのあるクリーミーさを楽しめるのもポイントです。なめらかな仕上がりながら、ほのかに感じるビターな余韻が長く続き、力強さも感じられる味わいが魅力です。
プレゼントにしても、おしゃれで喜ばれること間違いないです!スムースで完璧なバランスを実現したシングルモルトウィスキーです。
ザ・グレンリベット ナデューラ ファーストフィルセレクション
ザ・グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション シングルモルト [ ウイスキー スコットランド 700ml ] [ギフトBox入り]
- 発売日: 2016/10/04
- メディア: Wine
ナデューラとはゲール語で「ナチュラル」の意味です。ナデューラ ファーストフィルはファーストフィルのアメリカンホワイトオーク樽を使用した原酒を使い、冷却濾過をしないノン・チルフィルタード製法で造られています。バニラファッジや熟したバナナなど、甘い香りを強く感じるのが特徴です。
青りんごや洋梨のような爽やかなアロマや、パイナップルのようなトロピカルなフレーバーがバランスよく融合しています。芳醇な香りを楽しめさっぱりとしたフィニッシュが心地よく、本来のフレーバーを余すところなくそのまま生かした、極めてナチュラルで豊かな味わいを楽しめます。
グレンリベットのおすすめの飲み方
ザ・グレンリベットのオススメの飲み方は、ストレートです。
風味と味わい、甘みのバランスがとても良く、飲みやすいので初心者にオススメです。
もちろん、ソーダ割や水割りなどでもおいしく飲むことができます。
ただ、ストレートで挑戦できそうな方は、ぜひストレートから飲んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今日はシングルモルトの原点ともいわれる『グレンリベット』を紹介させていただきました。プレゼントにもおすすめですので、検討してみてください。
是非、一度飲んでみてください!
初心者の方でも楽しめること間違いないです。
ありがとうございました!
では!また!
【書評】嫌われる勇気
こんにちは!モツです!
今日は有名な本『嫌われる勇気』を紹介したいと思います。
なぜこの本が人気なんだろう。
私は読む前までずっとそう思っていました。
色々な情報が飛び交う時代からだこそ読むべき一冊だなと思います。
では!始めていきましょう!
概要
内容について
本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。
目次
第1夜 トラウマを否定せよ(知られざる「第三の巨頭」;なぜ「人は変われる」なのか ほか)
第2夜 すべての悩みは対人関係(なぜ自分のことが嫌いなのか;すべての悩みは「対人関係の悩み」である ほか)
第3夜 他者の課題を切り捨てる(承認欲求を否定する;「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない ほか)
第4夜 世界の中心はどこにあるか(個人心理学と全体論;対人関係のゴールは「共同体感覚」 ほか)
第5夜 「いま、ここ」を真剣に生きる(過剰な自意識が、自分にブレーキをかける;自己肯定ではなく、自己受容 ほか)
著者について(「BOOK」データベースより)
岸見一郎(キシミイチロウ)
哲学者。1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問
古賀史健(コガフミタケ)
フリーランスライター。1973年生まれ。書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。インタビュー原稿にも定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
どこがおすすめか?
嫌われる勇気の要約ポイントは以下の3つです。
-
トラウマは存在しない
-
前に踏み出す勇気を持つ
-
劣等感は主観的な思い込み
1. トラウマは存在しない
アドラーが「経験それ自体」ではなく、「経験に与える意味」によって自らを決定すると語っているところに注目しています。
例えば、大きな災害に見舞われたとか、幼い頃に虐待を受けたといった出来事が人格形成に及ぼす影響がゼロだとは言いいません。影響は強くあります。
しかし、大切なのはそれによって何かが決定されるわけではないと言うことです。
我々は過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって自らの生を決定しています。
人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分次第ということです。
2. 前に踏み出す勇気を持つ
どうして彼女が赤面症になったのか、どうして赤面症が治らないのか、それは彼女自身が赤面と言う症状を必要としているからです。
彼女にとって一番恐ろしいことを、一番避けたい事は何だと思いますか?
その彼に振られてしまうことです。失恋によって私の存在や可能性を全て否定されることです。
思春期の失恋には、そうした側面が強くありますからね。
ところが赤面症を持っている限り、彼女は「私が彼とお付き合いできないのはこの赤面症があるからだ」と考えることができます。
告白の勇気を振り絞らずに済むし、たとえ振られようと自分を納得させることができる。
そして最終的には「もしも赤面症が治ったら私だって…」と可能性の中に生きることができるのです。
じゃあ、具体的にどうすればいいのか?
彼女が自分に自信を持てていなかった。このまま告白してもきっと振られるに違いないと考えています。そうなったら自分がますます自信を失い、傷ついてしまう、と言う恐怖心があったからです。
だから赤面症と言う症状を作り出してしまいました。
まずは今の自分を受け入れてもらい、たとえ結果がどうであったとしても前に踏み出す勇気を持ってもらうことです。
アドラー心理学ではこうしたアプローチのことを「勇気づけ」と呼んでいます。
結局、彼女は友達を交えてその男性と遊びに行く機会があり、最終的には彼の方から付き合ってほしいと告白されました。
もちろん彼女が再びこの書斎にやってくる事はなくなりました。
3. 劣等感は主観的な思い込み
私が自分の身長に感じていたのはあくまでも他者との比較、つまりは対人関係の中で生まれた主観的な「劣等感」です。
もしも比べるべき他者が存在しなければ、私は自分の身長が低いなどと思いもしなかったはずです。
あなたも今、様々な劣等感を抱えて苦しめられているのでしょう。
しかし、それは客観的な「劣等性」ではなく、主観的な「劣等感」であることを理解してください。
身長のような問題でさえも、主観に還元される。
つまり、我々を苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」によるものなのです。
まとめ
本書のタイトルにもなっている「嫌われる勇気」は、ここまで解説してきた通り、進んで嫌われることをしろということではなく、自分のことをよく思わない人がいても、それは自分の課題ではないので、気にしなくいい、ということを示しています。
本書ではほかにも、過去の体験が現在の自分に影響を与えているという考え方(いわゆるトラウマ)を否定し、それは自分を変えようとする勇気がないだけであると断言するなど、一見すると、厳しい言葉が並んでいます。
しかし、裏を返せば、過去に執着しても現在の自分は変えられないので、今にフォーカスをあてて精一杯生きるべきであるというポジティブなメッセージでもあります。
本書は最後まで読んで、初めてアドラーのメッセージの意味が分かるような構成になっています。そのため、厳しいメッセージにも目を背けず、ぜひ最後まで読み進めてみてください。対人関係を考える上でとても参考になる良書だと思います。
ありがとうございました!
では!また!
アイラモルトの王-ラフロイグとは-
こんにちは!モツです!
今日はその個性派ウイスキーを紹介したいと思います。
「ボウモア」が「アイラの女王」と呼ばれるなら、「ラフロイグ」は「アイラモルトの王」と呼ばれるにふさわしいウイスキーです。クセの奥に女性らしい甘さを隠し持つ「ボウモア」とは対照的に、「ラフロイグ」は男性らしさを感じさせるスコッチウイスキーです。
ラフロイグとは?
スコッチウイスキーとは、スコットランドで製造されるウイスキーの呼称です。スコッチウイスキーは甘い風味を持つお酒ですが、なかでもラフロイグはとりわけ独特で強い香りが特徴です。その香りは、薬草や磯にたとえられることが多く、日本では消毒剤の香りに似ているという人もいます。
人によって好みが分かれるクセの強いウイスキーなので、口当たりのよいウイスキーでは物足りない方におすすめです。
また、「アイラモルトの王」と呼ばれる理由は、チャールズ皇太子の存在があります。
1994年にラフロイグは、その味わいや凄まじいスタイルと出来栄えの素晴らしさから、王室御用達のウイスキーとして認可されました。これはシングルモルトとしては初めての出来事。
ボトルのラベルのマークは「プリンス・オブ・ウェールズ」称号の証なのです!
ちなみに、1920年以降のアメリカで禁酒法時代の真っ只中に、ラフロイグは薬用酒として法を逃れて飲まれていたと言われています。禁酒法という厳しい状況の中でも、多くの人に重宝されたお酒なんです。
ラフロイグの歴史
ゲール語で「広い湾のそばの美しい窪地」のことを指すラフロイグ。実際にラフロイグが造られているアイラ島の蒸留所は、海辺の美しい風景の中に建っています。
ラフロイグの創業者のジョンストン兄弟は、もともと牧畜業を営むかたわら、家畜の飼料となる大麦でウイスキーを製造していました。
兄弟が大麦を使用して製造したウイスキーは島内で評判となり、牧畜業を廃止。ウイスキーの製造業一本に絞り、1815年にラフロイグ蒸留所を設立します。
この蒸留所はブレンデッドウイスキーの飛躍に一役買っていて、スコッチのブレンデッドの味わいに、複雑さとスパイスを加える役目を果たしてきたのです。
ラフロイグの製法
スコッチウイスキーはピートを用いた燻製で大麦麦芽に香りをつけ、その後熟成させて仕上げられます。ラフロイグ製造で使うピートは、コケ類や海藻など香りが強く、水分量の多いモノです。ラフロイグは一般的なスコッチウイスキーとは製法が異なり、原料となる大麦の発芽させる段階からじっくりとピートの成分を大麦に移していくことで、唯一無二のフレーバーを生み出しています。
ラフロイグを代表する「アイラモルト」は麦芽を乾燥させる際に、この潮の香をたっぷり含んだピートを焚くこととで特有のスモーク・ヨード感が出ます。
ラフロイグ蒸留所の所在地は、スコットランドの西にあるアイラ島です。海に面した場所で製造・熟成されているからこそ、海藻や潮の香りがより強く原酒に宿るともいわれています。
ラフロイグの種類
ラフロイグ (LAPHROAIG) 10年
バーボン樽に漬け込んで10年以上熟成させたシングルモルトです。アルコール度数は43度。ラフロイグならではの海藻を感じさせる味わいと、深いコクが楽しめるので、初心者にもおすすめです。
香ばしいスモークナッツのような味が口中に広がると、ヨード香が鼻腔を突き上げ、その後にモルト由来の甘くふくよかなバニラの香りが漂うのが特徴となっています。口当たりがどっしりとしており、とろみのある液体なので、食後にも適しています。ハイボールにする飲み方も人気です。
ラフロイグ (LAPHROAIG) 18年
熟成年数18年以上のモルト原酒をヴァッティングして作られたボトルです。
スタンダード商品の10年に比べると熟成年数が長い為、従来のピート香・ヨード感は弱め。繊細で柔らかい果実と塩キャラメルの香りがします。
アルコールの刺激もあまり感じさせず、まろやかなバニラの風合いです。
ラフロイグ (LAPHROAIG) 25年
ラフロイグはほぼ毎年25年熟成ボトルを発売。年によって微妙に異なる味や香りを楽しめることから、ラフロイグ愛好家の間で人気があります。
ラフロイグらしいスモーキーなピート香が立ち、潮風を感じさせるアロマは、25年間の熟成を経て円熟味を増しているのが特徴です。芳醇なボディと、グレープフルーツやハチミツレモンのような複雑な柑橘系の味わいが魅力です。
ラフロイグ (LAPHROAIG) 30年
30年以上熟成させたウイスキー原酒をヴァッティングさせた、ラフロイグの最高級ボトルです。30年の年月の間に、ラフロイグらしい強烈でフレッシュな味と香りの角がとれ、深い甘さと上品な香りが加わっています。どっしりとした味わいと柔らかな口当たり、長い余韻が楽しめるのも魅力です。
ラフロイグ30年は流通数が少なく入手困難な傾向があるため、見つけたら試してみることをおすすめします。
ラフロイグ (LAPHROAIG) セレクトカスク
ペドロヒメネスのシェリー樽とヨーロピアンオークを使用したシェリー樽、そしてバーボン樽の3タイプの樽で熟成させたモルト原酒をヴァッティングした後、さらにアメリカンオークの新樽で熟成させた複雑な味を纏うボトルです。
ノンエイジですが従来にはなかった甘味、爽やかさがウリの新感覚ラフロイグです。
フィノやオロロソ樽と比べても甘味が非常に強く出るペドロヒメネス樽を使用しています。
ラフロイグのピートスモークの中に干しブドウのような甘い香りが漂います。
ラフロイグ従来のスモーキーにシェリーの甘美、爽やかな酸味が加わったフルーティなボトルです。
ラフロイグ (LAPHROAIG) クオーターカスク
ラフロイグのなかでも特にクセが強いといわれているタイプの1本です。アルコール度数は48度です。
4分の1サイズの小樽を使うため、原酒と樽の接地面積が多く、熟成が早いのも特徴の一つです。
ほかのラフロイグよりもスモーク量が多い状況下で製造されるので、ラフロイグ特有のピート香が際立ちます。スモーキーななかに、フレッシュなシトラスやみずみずしい青りんごのようなフレーバーが感じられるのも魅力です。最後は塩キャラメルに似た甘いバニラの香りが漂います。ドライな口当たりで、すっきりとした味わいです。
ラフロイグ (LAPHROAIG) ロア
ラフロイグの新しい魅力が感じられるお酒です。
ラフロイグならではのスモーキーな香りやヨード香のあとに、柔らかな甘みとナッツの香ばしさ、フルーティーな味わいが訪れます。
不思議な味わいを生み出しているのは、ラフロイグ ロア独自の製法です。ウイスキー原酒をヨーロピアンオークの新樽で熟成させ、その後ファーストフィルバーボン樽に移し替えてさらに熟成しています。さらに、数種類のモルト原酒を加えてバーボン樽で熟成させることで、これまでのラフロイグにはない風味を生み出しています。
ラフロイグ (LAPHROAIG) アンカンモア
免税店のみ扱われている商品でそこそこ人気の高いダブルマチュアードのラフロイグです。
アンカンモア(AnCuanMor)とは「偉大な海」を意味するゲール語です。
海沿いに建つラフロイグ蒸留所の最も海に近い熟成庫で熟成されたファーストフィルバーボンバレル原酒です。
それを更にヨーロピアンオーク(シェリー樽)にて後熟させたボトルです。
ヨード香は強いのですが、ドライレーズンやドライアプリコットのような乾いたフルーツの香りが伺えます。
味わいはややミネラル感が強く、クリーミーでスモーキーです。煙の後に柑橘フルーツの酸とバニラ、甘草やクローブの複雑なニュアンスも感じることができます。
余韻はウッディで長く、暖かいです。煙をまとったココアのフィニッシュになっています。
ラフロイグ (LAPHROAIG) PXカスク
クセの強いラフロイグのなかではスモーキーさが抑えられ、ユーカリやミントのようなハーバルな清涼感を持つタイプです。ピート香のほか、ドライフルーツやバニラ、柑橘系の香りも楽しめます。
ラフロイグでは珍しい3段階熟成仕上げになっています。原酒をバーボン樽で5~7年、クオーターカスク(小樽)で7~9カ月、甘口シェリーの樽で1年間熟成させることで魅力的な味と香りを実現しています。
ラフロイグ (LAPHROAIG) トリプルウッド
バーボン樽熟成後、バーボン樽を解体してつくられたクオーターカスクで熟成し、オロロソ・シェリー樽でフイニッシュした三段仕込みのラフロイグです。
つまりクオーターカスクのオロロソフィニッシュです。
ボディの重さ、カラーからして10年前後のボトルだと思われます。
やや強いアルコールアタックから濃厚なスモーキーフレーバーです。ラズベリー、チェリー、赤い果実の印象で、ゆるくシェリーの香りがします。
口当たりはフレッシュで海藻と薬品香。しばらく置くとクリーミーでオイリーなテクスチャがハッキリと感じ取れます。
味わいはドライフルーツの甘みとオレンジの皮、バニラ、キャラメル。その後灰と煙がわっと持ち上がります。
甘くスパイシーで長い余韻が楽しめると思います。
ラフロイグのおすすめの飲み方
ラフロイグ特有のどっしりと厚いボディと、薬品のようなクセのある香りを存分に楽しみたい方には、ストレートもしくはロックが最適です。
一方、個性の強いラフロイグを気軽に楽しみたいなら、ソーダで割ってハイボールにしたり、ジンジャーエールで割ったりするのもおすすめです。ラフロイグは海の近くで製造・熟成されていることから、磯や潮のニュアンスが感じられるウイスキーなので、魚料理や貝料理、和食などとも好相性です。
個人的な飲み方のおすすめはハイボールです。
「もったいない!」という方もいますが、昨今ではBarはもちろん、居酒屋やカフェなどでも「ラフロイグハイボール」は人気メニューとなっています。
クセのあるスモーキーなラフロイグを強炭酸で爽快にいただけるハイボールはぜひ一度試していただきたいです。
今日はアイラモルトの王とまで言われる『ラフロイグ』を紹介させていただきました。
是非飲んでみてください!
ありがとうございました。
では!また!